巡拝について
巡礼心得の事
- 一、第一信心に漢音の御名を唱うべきこと。
- 一、専ら慈悲の心を持って巡礼すべし。
- 一、もろもろの生物殺すべからず。
- 一、はら薬気つけもつべし。
- 一、酒をすごすべからず。
- 一、同行口論なきようつつしむべし。
- 一、身のまわり軽く金銭も少しもつべし。
- 一、足弱主人に荷物ようしやあるべし。
- 一、食物の養生すべし。
- 一、日のうちにはやく宿を貸るべし。
- 一、夜ぶかにやどを出まじきこと。
参拝方法
- (一)霊場へ入ったら、まず水屋で口をすすぎ、手を洗う。
- (二)鐘楼で鐘を打つ。(自由に打てるところのみ、参拝後は戻り鐘になるので絶対に打たない)
- (三)本堂向拝1(入口)で所定の箱に納札、写経を納める。
- (四)お灯明、線香、賽銭をあげる。
- (五)ご本尊を念じ、合掌し読経。(心経、観音経、十句観音経、本尊名号、回向文など)
- (六)納経所で所定の納経料を納め、納経帳、軸、おいずるなどに譲り合いのこころで納経宝印をして頂く。
納経
「ご納経」は本来、お経を自分で書写して、寺院にお納めするものです。それがいつの頃かこのことが簡略化されて、お経を納めなくても参詣の証しとして「ご宝印(ご朱印)」を頂くことになり、今日に及んでおります。観音三十三札所霊場のご宝印を全部頂くと、大きな功徳があるといわれておりますが、少なくともお堂に入って御本尊さまにお参りしてから、ご印を受けるようにしましょう。できれば「般若心経」一巻ぐらいは、書写するかご宝前で読誦したいものです。